"Road to TAVI"

"Road to TAVI"では2013年6月の薬事承認から、10月の導入、2013年の治療成績までをリアルタイムにお伝えしてきました。TAVI導入病院の先駆けとして導入1年目までの経過をご覧いただけます。

TAVIに関する詳しい情報は特設ページ「心臓弁膜症・大動脈弁狭窄症の新しい治療法・TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)」をご覧ください。

■2013/12/31 年内12例を順調に終了


当院では2013年10月21日よりTAVIを開始し、2013年内に経大腿動脈アプローチ10例、経心尖アプローチ2例のTAVIを無事終了しました。全員がICUを一日で退室し、大きな合併症無く歩いて退院されています。経大腿動脈アプローチでは、最短で術後3日目に退院した方もいました。術後外来ではみなさん大変お元気になった姿を見せてくださっています。
このTAVIの治療は、従来の外科的大動脈弁置換術が難しい患者さんにとっての新しい希望であるのみならず、より体に負担をかけず低侵襲に治療することにより「患者さんに歩いて家に帰っていただく」という目標を達成するために非常に重要な治療であると確信しています。
対象患者さんは高齢かつ高リスクであるため、心臓血管外科、循環器内科のみならず、放射線科、麻酔科、リハビリ科や看護師、放射線技師、臨床工学士の総力を併せた集学的な治療が大変重要となってきます。また高齢な患者さんであるほど心臓以外の併存症を持ち合わせていることから、循環器系以外のすべての診療科の専門医が揃っていることも、当院の大きな強みとなっています。
年明けからも慶應ハートチームは患者さんに最善の医療を提供すべく、努力を続けてまいります。



■2013/11/22 経心尖アプローチのTAVI第一例も無事施行!


 11/22、心臓血管外科 志水医師を主術者とし、経心尖アプローチのTAVI第一例を、無事施行しました。合併症無く手技は終了し、翌日にはICUを出て一般病棟に移動し、術後経過も良好です。
 10/21の第一例目以来、当院ではすでに経大腿アプローチを5例、経心尖アプローチを1例施行していますが、全例一晩で集中治療室を退室し、特に重篤な合併症も生じず、術後一週間前後で退院することが出来ています。

今後もハートチームとして力を合わせ、この治療を安全に進めていきます。


■2013/10/21 当院初のTAVI症例が無事終了!


 本日10/21、当院における初めてのTAVI症例が行われ、無事終了しました。日本では、治験施設である7病院以外では初めてTAVI実施施設認定を受け、日本における8番目のTAVI実施施設となりました。今後とも循環器内科、心臓血管外科、麻酔科、放射線科、コメディカルの総力を合わせて、患者さんにベストな医療を提供していきます。



■2013/10/21 慶應義塾大学病院がTAVI/TAVR実施施設基準を取得しました!


慶應義塾大学病院が、TAVI/TAVR実施施設基準を取得しました。

◆実施施設基準および実施施設一覧はこちら

■2013/10/13 Hybrid room順調に稼働開始!!


今月末に予定されているTAVI/TAVR開始に向けて、 BAV(バルーン大動脈弁形成術)を施行しています。
内科、外科、麻酔科、エコー医、看護師、ME、放射線技師などから成るハートチームが息のあった手技をしています。


■2013/10/1 TAVIの保険償還が通過!慶應義塾大学にて10月下旬より治療開始します!


2013年10月1日付でTAVI/TAVRの保険償還が通過しました。
慶應義塾大学において、10月下旬から 「経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)/経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)」治療を開始します!


■2013/8/31 新設!『ハイブリッド手術室』内覧会


2013年8月31日に慶應義塾大学病院のハイブリッド手術室の内覧会を行いました。

待ちに待ったハイブリッド手術室が完成し、慶應義塾大学病院をご支援頂いている関係者の皆様、三四会の皆様、慶應義塾大学の教授陣の皆様に内覧会へご参加頂きました。

ハイブリッド手術室は、通常の手術室にX線撮影装置を組み合わせたもので、従来の手術室やカテーテル検査治療室では難しかった複雑な治療・手術が可能となります。具体的には心臓治療(経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)など)や大血管治療(大動脈瘤ステント治療など)、脳外科治療(脳血管手術など)、整形外科治療(頸椎症手術など)などの複雑な治療が安全かつ高精度で可能となります。

慶應義塾大学病院のハイブリッド手術室は93平米で、日本有数の広さを誇っております。さらに、SIEMENS(シーメンス)社の最新の透視システム(Artis zeego:アーティス・ジーゴ)と、手術室で定評の高いMAQUET(マッケ)社の手術台(Magnus(マグナス))を設置しております。Artis zeegoはロボットの多軸駆動に着想を得た、多軸血管撮影装置で、自由な回転中心から多彩なポジショニングを8 軸関節の回転機構新型アームが高速に実現します。さらにはMagnus手術台と連携する事で位置情報を把握し、手術台の位置・傾きに合わせて、透視角度を自動で調整する事も可能となっています。加え、このArtis zeegoにはDynaCTと呼ばれるCT装置機能も搭載されており、手術中にリアルタイムに数秒でCTを施行し、その場で解析を行い、治療にサポートする機能も備わっています。

今回、この慶應義塾大学病院のハイブリッド手術室の内覧会を多くの関係者の皆様にご協力頂き、非常に大盛況のうちに終える事が出来ました。ご協力頂いた関係者の皆様にこの場を借りて心より感謝申し上げます。

2013年10月に保険償還を得て、経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)治療が開始されます。 この夢の詰まったハイブリッド手術室で、患者さんにとって安全かつ有益な治療を目指して、今後も準備を進めて参りたいと思います。


慶應義塾大学 循環器内科 八島史明


■2013/8/17-18 第一回TAVI fundamental training


日本における初めてのTAVI fundamental trainingが新宿のEdwards本社で開催され、外科医、内科医、麻酔科医からなる慶應ハートチームが参加しました。世界中で同様のトレーニングコースが行われており、受講はTAVI開始に必要な条件となっています。二日間に渡り座学、シミュレーターを用いた手技のトレーニング、実物を用いたデバイスの準備トレーニングがみっちり行われました。 当ハートチームの林田医師が、指導医として患者スクリーニング全般、経大腿動脈アプローチの講義、症例検討を担当しました。


■2013/8/16 TAVI kickoff meeting


Edwards社のclinical specialistが来院し、デバイスやクリニカルトライアルの成績などについての説明がありました。
医師、コメディカルをあわせて70人以上が参加し、実物のハンズオンも経験することができました。


■2013/8/15 コメディカル向けTAVI院内勉強会


ME、看護師、放射線技師など院内スタッフに向けた勉強会が行われ、経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)/経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)について、実際の手技に重点をおいてレクチャーが行われました。
第2回は8/22開催予定です。


■2013/6/21 TAVI/TAVRが日本で初めて薬事承認を取得!


日本で初めて、重症の大動脈弁狭窄症で、開胸手術による治療が不可能、または非常に困難な患者さんにとって、全く新しい治療の選択肢となる、「経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)/経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)」に使用する生体弁が製造販売承認を取得しました。今後は保険償還を経て、所定の施設基準を充たす各医療機関にて順次治療が提供できる体制が整えられる見込みです。

http://www.edwards.com/jp/newsroom/Pages/jnr20130621.aspx


≫TAVI治療における費用について

[例]TAVI治療入院(約7日~14日)の場合
■健康保険を使用される場合
70歳未満の方 約180万円(3割負担)
70歳以上の方 44,400円(所得により異なります)
■高額療養費制度を利用される場合(一般所得の場合)
70歳未満の方 約14万円
70歳以上の方 44,400円
※部屋代・食事代は別途必要です
※上記はあくまで概算です
《参考》高額療養費制度についてはこちら(厚生労働省サイト)

≫メディア・TAVI/TAVR関連記事

●2014.04.14 「人工臓器 Vol. 42 No. 3」にTAVIの林田医師による日本語の総説が掲載されました。
"Transcatheter aortic valve implantation: Current status and future perspectives." 人工臓器 Vol. 42 No. 3

●2014.04.10 日経メディカルに当院のハイブリッド手術室が取材されました。
「ハイブリッド手術室」でより高度な治療が可能に:日経メディカル

●2014.03.26 慶應TAVIチームが「手術数でわかるいい病院」で特集されました。
慶應TAVIチームが「手術数でわかるいい病院」で特集されました - ニュース | 慶應義塾大学 循環器内科

●2014.02.28 慶應TAVIチームがテレビ東京のワールドビジネスサテライトで取材されました。
TAVIチームがテレビ東京のワールドビジネスサテライトで取材されました - ニュース | 慶應義塾大学 循環器内科

●日経メディカルオンラインREPORT2013.11.22として、 当院の林田医師のTAVI/TAVRに関する取材記事が掲載されました。
『TAVRが変える弁置換術』~治療翌日には歩行可能、最短5日で退院できる
 ※ページ閲覧には日経メディカルオンラインへの会員ログインが必要です。

●情報サイトZakZakニュース記事2013.10.11として、 当院の林田医師のTAVI/TAVRに関する取材記事が掲載されました。
 “心臓守る”若きエース 大動脈弁狭窄症の“新技術”普及に邁進

●innavi.net取材報告2013.10.2に  当院の林田医師のTAVI/TAVRに関する取材記事が掲載されました。
 エドワーズライフサイエンスがTAVI用生体弁「サピエンXT」を発表

●弁膜症サイトへ当院 林田医師の記事が掲載されました。
 経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)とは

●日経メディカル特別編集版2013.6「循環器診療のトピックス&トレンド」に  当院の林田医師のTAVI/TAVRに関する取材記事が掲載されました。
ß 【特集】[全身の血管に広がるカテーテル治療] 経カテーテル大動脈弁留置術、手術不能例の積極治療に道

●当院 循環器内科サイトでもTAVI/TAVRについて紹介しています。ご参照ください。
「弁膜症・冠動脈疾患の低侵襲カテーテル治療専門外来」

●当院 医療・健康情報サイト KOMPASでもご紹介しています。Q & A(よくあるご質問)も ありますので、是非ご参照ください。
「2013年10月 大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)の開始~慶應ハートチーム~」


≫患者インタビュー

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TAVI治療を決めたのは、信頼を寄せている医師の一言

大動脈弁狭窄症

大動脈弁狭窄があっても無症状のことが多く、狭窄の程度が進み心臓の余力がなくなって初めて様々な症状が出るようになります。

経カテーテル大動脈弁留置術 TAVI

重症の大動脈弁狭窄症で、開胸手術による治療が不可能または 非常に困難な患者さんに対する全く新しい治療です。大動脈弁をただバルーンで拡張するだけでなく弁を留置してくる治療法です。

TAVI治療を受けた患者インタビュー

「もっと元気に長生きできる可能性が出てきますよ」TAVI治療を決めたのは、信頼を寄せている医師の一言

慶應義塾大学病院 心臓血管低侵襲治療センター
Keio University School of Medicine Medical Center for Minimally Invasive Cardiac Surgery

〒160-0016 東京都新宿区信濃町35番地
TEL: 03-3353-1211(代表) FAX: 03-5379-3034(直通)
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